素材と調味料の特徴

獲れる魚は300種類以上、長崎県が日本一！

日本列島の西の端にある長崎県佐世保市。その佐世保の沖合には、五島列島や対馬列島など、外海に面した島々があります。その島々の海域は、100～200mという深い水深と周辺の海流のおかげで、さまざまな種類の魚が集まる漁場になっています。
このため、長崎県は全国でも有数の漁獲量を誇り、獲れる魚の種類はなんと300種類以上と日本一。特に、あじやさば、たい、いさきなどは、長崎県産が全国に出回っています。
ふじなが本店が毎朝仕入れに行く佐世保の魚市場には、その種類豊富で新鮮な魚が集まってくるのです。

 

海の幸の宝庫「九十九島」で育ったとれたて素材

佐世保から平戸まで続く九十九島は、入江が複雑に入り組んだリアス式海岸と208の島々が浮かぶ地域で、西海国立公園に指定されています。独特な地形が生み出す潮の流れや穏やかな波は、さまざまな魚が育ちやすい環境です。
また、島々は緑でおおわれているため、植物のミネラルにより栄養豊富な海になります。
このため、九十九島の海域では養殖漁業も盛んに行われており、「九十九島とらふぐ」や「九十九島かき」などブランド化された海産物も多数あります。
ふじなが本店では、九十九島のとれたて素材を使用しています。

 

豊かな自然や厳しい気候で育つ山の幸

海のイメージが強い佐世保ですが、実は山もあります。
佐世保市北部にある標高230mの高原には、自然豊かな放牧養豚場があり、そこで自然な餌を食べてのびのびと育った豚「味菜自然豚」は、肉質が細やかで味があり、特に脂身は甘みが強くてあっさりとしているのが特徴です。
また、標高250〜450mの山間部にある世知原町では「世知原茶（せちばるちゃ）」の栽培が行われています。
世知原は朝晩の寒暖差が大きく、茶葉にとっては厳しい気候ですが、そのおかげで甘味や旨味が生まれます。このため世知原茶は、生産量は少ないですが高品質です。
ふじなが本店では、佐世保の豊かな山の幸も料理の素材として使っています。

 

地元の素材を使うから、地元の調味料を

「地元の料理と、地元の酒は合う」ということをよく言われますが、これは料理も同じです。地元の素材には、地元の調味料がよく合います。だから、ふじなが本店の料理には、長崎でつくられた醤油や味噌を使っています。
実は、これには深い理由があります。現在の料理長が修業先の大阪から佐世保に戻り、ふじなが本店が和食店としてスタートした頃のこと。創業者である先代から「お前の料理は味が薄いんじゃないか？」と指摘されました。当時の料理長は、大阪の有名和食店で学んだ上品な味付けを、そのまま佐世保で再現していたのです。
その後、料理長は地元のお客さまから愛される味付けにしたいと、何度も料理を作り直し、ようやく現在の味にたどり着きました。佐世保の素材の味を活かす職人技と、秘伝の出汁や自家製のたれをお楽しみください。

 

良い素材を吟味するから、調理はシンプルに

ふじなが本店の料理長である藤永一郎は、20代から大阪の有名和食店などで厳しい修行を積んだ後、ふるさと佐世保に帰郷しました。
一度はふるさとを離れているからこそ「佐世保は魚、肉、野菜、どれをとっても良い素材が手に入る恵まれた環境」ということを実感しています。
本物を見極める目と舌、そして修業時代に培った職人技を用い、佐世保に集まる素材の味を最大限に活かすシンプルな調理を、日々追及してきました。
地元食材を使ったオリジナルメニューの開発にも力を入れており、当店は佐世保市民や観光客が投票する「佐世保ご当地グルメ総選挙」で、これまでに金賞と銀賞を受賞しています。
ふじなが本店ならではの味をご賞味ください。

 

1955年創業「ふじなが本店」長崎・佐世保の味を全国へ

ふじなが本店は1955年、創業者である先代が鮮魚店として開業。創業時は自転車での行商、その後は刺身の盛皿や折詰などで繁盛しました。
1988年には、大阪で厳しい修行を積んだ現在の料理長が店を継ぎ、寿司や仕出しの和食店となりました。毎朝地元の魚市場で仕入れる新鮮な魚と、地元で育まれた四季折々の旬鮮食材を使い、味わいを生かした料理を提供しています。
当店には徒歩で来店される近隣のお客さまも多く、食後にはにっこり笑って「やっぱりここがいい。おいしいわ」と仰っていただいています。
地元に愛されるふじなが本店は、この味を全国の方々にもお届けしたいと試行錯誤を重ねており、最近はふるさと納税返礼品としても好評を得ています。
長崎・佐世保の味を、ぜひご家庭でどうぞ。